DAブラックホールで連続解析(シーケンサーやインクルード)を前日からまわして、結果を翌日に見よう、という運用はよくある。
だけど、翌日の朝 開いてみたら、昨夜9時ぐらいにエラー停止して、1割ぐらいしか解析終わってなくてアタマをかかえてしまうことがある。
「なんでエラーなんだよ!」と。
でも、これね。
エラーが起きたときはちゃんと停止させないと、解析事故(課金)が 恐い。
仮に課金事故でなくても、エラー停止する以上は 回線かTAに瞬間的にでも「問題」が発生したということである。そのまま解析を続行したとしても「取得したデータの信頼性が損なわれているおそれ」があるんだよね。
そういったこともあって、エラーについては「発生させないセッティング」が第一であることには変わりない。(エラーに至った機序についてはイベントログにも吐き出されているので、読める人はぜひ読んだほうがいい)
とはいえ、切断時間を切り詰め ATコマンドも工夫してカリカリにチューニングしている環境だと、1/10,000の程度のTAのエラーは スルーしてほしいこともある。
そういうとき、リスクや細かい背景は承知の上でなら、解析中に発生するエラーメッセージを表示させない方法はある。
解析する電話番号に 6101 を入れて、その下のDAブラックホールのエンブレムをクリックする。
すると Yes/Noダイアログが表示される。
エラーメッセージを非表示にする場合は、[はい(Y)]を選択する。
この操作によって、解析で発生するWarning/Nortice/Information レベルのエラーメッセージは表示されなくなる。(表示されないというだけで 問題そのものは存在している点には留意)
一方 CriticalやEmergencyレベルのエラーメッセージは 引き続き表示される。
つまりDAブラックホールが掌握しているレベルのエラーは表示しなくなるけれど、OSが表示するエラー(データベース損傷など)は引き続き表示される、という理解を持ってもらえるといい。
この操作は「通常の解析」(連続解析を含む)のエラーメッセージを対象としており、マルチタップや他の機能のエラーメッセージには影響しない。
もしマルチタップによって発生するエラーメッセージも非表示にする場合は「6102」で同様の操作を行う。
いずれも本来はユーザーサポートから指示があった場合に限って使ってほしい機能ではあるので、使用する場合はある程度の覚悟をもって行ってほしい。
なお、元に戻す方法は、
設定(P)→出荷時の設定に戻す
である。